萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)

群馬県生まれ。
大正6年処女詩集【月に吠える】を出版、この年詩話会会員となる。詩作を続けると共に【詩の原理】【純正詩論】【日本への回帰】などの詩論集を出し、詩の世界に影響を与えた。

(1892~1968)

-自然の中に生命があり、力があり、生活があるということを、私は馬込に来てはじめて学んだ-の言葉通り、萩原朔太郎は馬込の風情に強く心をひかれました。それほど馬込は詩の素材の宝庫だったようです。
ただしの時期の朔太郎は、詩を書くには心落ち着かない状況にあり、『詩の原理』を熱心に執筆していました。
室生犀星はじめ馬込に住む文士たちとも交わり、時には自宅でダンスを踊ったりのも定まらない心中を慰めるためのものだったようです。

参考文献 萩原朔太郎【移住日記】 近藤富枝【馬込文学地図】