北原白秋(きたはらはくしゅう)
- 「まるで高原のようだね」と言った詩人 -
福岡県生まれ。26才の時【朱欒】を創刊。詩集【邪宗門】で詩人として、また歌集【桐の花】で歌人として知られるようになる。
その後は童謡、民謡の世界にも創作の幅を広げ多くの功績を残す。

通称緑が丘と呼ばれるこの高台は、眺めがとても美しく、眼前には丘陵の尾根が走り、夜ともなればまるで『灯の渓谷』のような夜景をみることができるところでした。その高台にある赤い屋根の洋館が北原白秋の借りた家です。館には洋風の書斎があり、彼はたいへん気に入っていました。そしてここで白秋の代表的な詩である『水上』や『独神(ひとりかみ)』『言問(こととい)』などをしたためました。
緑が丘に移ってきた時のことを白秋は-魚は清水の中に環(かえ)った-と表現しています。
参考文献 北原白秋【白秋詩抄】、【きょろろ賞】


