和辻哲郎(わつじてつろう)
- 執筆の合間に裏畑を散歩した哲学者・倫理学者・文化史家 - 兵庫県生まれ。主な作品【ゼエレン・キェルケゴオル】【偶像再興】【古寺巡礼】【日本古代文化】【人間の学としての倫理学】【風土】など。【倫理学区】昭和30年文化勲 […]
吉田甲子太郎(よしだきねたろう)
- 天神山の大邸宅に住んだ児童文学者・翻訳家 - 東京生まれ。児童文学の翻訳を主な仕事としていたが、自らも創作をはじめ【源太の冒険】【兄弟いとこ物語】などを出版。山本有三と親交があり、昭和7年より明治大学教授をつとめた。 […]
山本周五郎(やまもとしゅうごろう)
- 万福寺あたりを散歩した小説家 - 山梨県生まれ。編集記者時代の【須磨寺附近】が出世作。少年少女向けの読み物から、娯楽小説にも手を広げ、【樅の木は残った】【赤ひげ診療譚】【青べか物語】など多くの作品を残す。また直木賞・ […]
室伏高信(むろぶせこうしん)
- 弁天池の裏手に住んでいた小説家・評論家 - 【民衆活動】【民本主義】などで言論活動を、また【時事新報】【読売新聞】の記者を経て文明評論家としての活躍を始め、一時青年層からの強い指示を得た。主な著書は【文明の没落】【土 […]
室生犀星(むろうさいせい)
- 谷中の家でブルドックを飼った詩人・小説家 - 俳号魚眠洞。金沢生まれ。俳句や詩を学びながら放浪生活の後、詩誌「感情」を創刊。その後小説にも目覚め、詩人・小説家として活躍する。主な作品には【愛の詩集】【抒情小曲集】【幼 […]
三好達治(みよしたつじ)
- 朔太郎の誘いで馬込へ来た詩人・翻訳家 - 大阪生まれ。東大卒業後しばらくの間は翻訳に力を入れていたが、昭和5年の詩集【測量船】で叙情詩人として名を知られる。また詩論集や随筆集でも功績を残した。主な作品には、詩集「春の […]
間宮茂輔(まみやもすけ)
- 麻雀、花ひきグループの小説家 - 東京生まれ。広津和郎の芸術社に入社。【武者小路実篤全集】を編集。昭和4年【朽ちゆく望翠】で有名に。戦後は新日本文学界に参加、晩年には日本原水協などで活躍した。 馬込村民分類 馬込には […]
真船豊(まふねゆたか)
- 馬込で所帯を持った劇作家・小説家 - 福島県生まれ。【寒鴨】などで秋田雨雀の激賞を受ける。一時文学活動を離れるが、プロット劇画研究会参加により復活。昭和9年、創作座の講演を期に劇作家として知られる。【太陽の子】【孤雁 […]
真野紀太郎(まのきたろう)
- バラを描き続けた画家 - 愛知県出身。東京英語学校卒業。中丸精十郎や原田直次郎に師事し油絵と水墨画を学ぶ。明治40年、木下藤次郎らと日本水彩画研究所を設立、大正2年に石井柏亭(はくてい)や南薫造(くんぞう)らと日本水 […]
広津和郎(ひろつかずお)
- 馬込の方々で絵を描いていた小説家・評論家 - 東京生まれ。大正5年、小説【神経病時代】で認められ、評論【散文芸術の位置】を発表する。戦後は【松川裁判】【異邦人】などが論争となる。主な小説としては【風雨強かるべし】【年 […]