馬込文士村解説板 藤浦洸

谷中でテリヤを飼っていた 藤浦洸(1898~1979) 詩人

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長崎県生まれ。
大学時代は音楽家の弟子としてオペラ館のピアノ奏で、卒業後は詩人としてスタートする。その後流行歌の作詞に転向、淡谷のり子の【別れのブルース】で一躍有名になり、以後作詞家として活躍する。

 詩人の藤浦洸は、物を見る眼が贅沢でした。高級犬のテリヤを飼っていたり、八ミリカメラを持っていたり、ピカピカのイタリア製の靴を履いたりしていたのですから。彼も貧乏文士の一人だったのですが……。
 さて藤浦にはもう一つ、実に派手な貧乏ゆすりをする癖がありました。ところがこれが空気感染する伝染病だったからたまりません。他の文士までつられて貧乏ゆすりを始めたので、馬込は一時『恐慌状態』になりました。

参考文献 榊山潤【馬込文士村】

 

 

 

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