馬込文士村解説板 佐藤朝山

ここに大きな家を構えた 佐藤朝山(1888~1963) 木彫家

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福島県出身。宮彫師の家に生まれ、上京後は山崎朝雲に師事し、朝山を名乗る。日本美術院再興の際同人となり、フランスに留学。帰国後は洋風彫塑を取り入れた作品を発表。主な作品は【シャクンタラ姫】【鷹】【夫婦像】など。

 芸術家としての朝山は、人に納めた自作を気に入らないと壊してしまうほど、作品に対しては大変きびしい人物でした。
その反面お酒好きで、酔うと幽霊の絵を描くクセがあり、一風変わったところがありました。また、-馬込に住んでいた画家の田沢八甲が庭で雪景色を描いていると、垣根から覗いて「わただ、わただ」-からかったなどということもありました。
朝山の住まいとアトリエは、今の郷土博物館の場所にあり、大きく豪華な家でした。

参考文献 木村 久邇典【山本周五郎 馬込時代】
【ねんじんだより】筒井敏夫講演会記録

 

 

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