か行
小林古径(こばやしこけい)
- 馬込の画室に通っていた日本画家 - 新潟県生まれ。明治32年16才で梶田半古に入門し半古塾の塾頭となり、紅児会より日本美術院に入る。大正期に【異端】【竹取物語】【いでゆ】、昭和期には【清姫】【髪】【孔雀】など数々の名 […]
倉田百三(くらた ひゃくぞう)
- 馬込で生涯を終えた劇作家・評論家 - 主な作品戯曲【俊買】【出家とその弟子】【うたわぬ人】【布施太子の入山】【父の心配】評論【愛と認識の出発】【静思】【超克】など。 倉田百三の家は、南馬込近くにあり、大正十四年に越し […]
熊谷恒子(くまがいつねこ)
- 眺望を楽しんだ書家 - 気品ある作風で知られ、かな書道界の巨匠とうたわれた熊谷恒子がはじめて書の先生についたのは、「わが子の稽古に付き添って」のこと、本格的に書道を志したのは三十五歳の時からでした。 常に家庭を大切に […]
北原白秋(きたはらはくしゅう)
- 「まるで高原のようだね」と言った詩人 - 福岡県生まれ。26才の時【朱欒】を創刊。詩集【邪宗門】で詩人として、また歌集【桐の花】で歌人として知られるようになる。その後は童謡、民謡の世界にも創作の幅を広げ多くの功績を残 […]
川端龍子(かわばたりゅうし)
- 臼田坂下に画室を新築した日本画家 - 日本画の巨匠川端龍子は、明治四十二年 二十四才の時、牛込矢東町より入新井新井宿に移ってきました。この頃はまだ作品を認められてはいませんでしたが、挿絵を描いたり、国民新聞社に勤めた […]
川端康成(かわばたやすなり)
- 臼田坂の途中に住んだ小説家 - 大阪府出身。19才の時に初めて伊豆へ旅行して以来10年間湯ヶ島を行き来し、旅先で【伊豆の踊り子】などの執筆活動を行った。その後【雪国】、【千羽鶴】【山の音】などを発表。文化勲章・ノーベ […]
川端茅舎(かわばたぼうしゃ)
- 臼本門寺近くに住んだ俳人 - -五重の塔の前の道をだらりと下り、本門寺裏へ抜けて旧座かを登りつめた左角-に川端茅舎が住んでいました。茅舎は、日本画家川端龍子の異母弟で、昭和三年、兄龍子の用意したこの家に父親とともに移 […]
片山広子(かたやまひろこ)
- 大森の貴婦人 - くちなし夫人 片山廣子をくちなし夫人と呼び出したのは、芥川龍之介と室生犀星である。「どういふ場合でも他人の陰口をいはない典雅な夫人だった。年よりずっと若くてどこかフランチェスカ・ベルナ […]