馬込文士村解説板 吉田甲子太郎

天神山の大邸宅に住んだ 吉田甲子太郎(1894~1957) 児童文学者・翻訳家

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東京生まれ。児童文学の翻訳を主な仕事としていたが、自らも創作をはじめ【源太の冒険】【兄弟いとこ物語】などを出版。山本有三と親交があり、昭和7年より明治大学教授をつとめた。

 ラッコ皮の二重まわしを身にまとい、-口をへの字なりに結んでゆっくり坂を下りてくる-その人は、馬込文士村の村長、吉田甲子太郎でありました。
住まいは天神山の森の中に立つ大邸宅。それこを村長の名にふさわしい館でしたが、実のところは家賃いらずの借家で、当の村長も探偵小説の翻訳で暮らしをたてている武士の一人なのでした。甲子太郎はその人柄から『文化人懇談会』や『馬込句会』の発足にも一役買っていて、長い間馬込の文学好きの人達との交流が続きました。

参考文献 榊山潤【馬込文士村】 尾崎士郎【空想部落】 大田区馬込図書館【ねんじんだより】 染谷孝哉【大田文学地図】

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