馬込文士村解説板 室生犀星

娘のために馬込に家を建てた 室生犀星(1889~1962) 詩人・小説家

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俳号魚眠洞。金沢生まれ。俳句や詩を学びながら放浪生活の後、詩誌「感情」を創刊。その後小説にも目覚め、詩人・小説家として活躍する。
主な作品には【愛の詩集】【抒情小曲集】【幼年時代】【あにいもうと】【杏っこ」などがある。

わが宿はまごめのさとの
藪なかに
灯ひとつ点れ
さぶしとは思はず
       短歌「門のべ」より
 室生犀星は、庭をこよなく愛し、そしてまた、家庭を大切にする人でもありました。病気がちの子供のために全財産をはたいて家を建てると、今度は庭にも心を注ぎます。樹や石・苔・水など庭が整えられると、萩原朔太郎や佐藤惣之助らの親しい友人を招き、あやめや庭越しの月を眺めながら、夫人の料理に舌づつみをうちました。

参考文献 近藤富枝【馬込文学地図】

 

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