馬込文士村解説板 川端茅舎

臼本門寺近くに住んだ 川端茅舎(1897~1941) 俳人

<< 前のページに戻る

-五重の塔の前の道をだらりと下り、本門寺裏へ抜けて旧座かを登りつめた左角-に川端茅舎が住んでいました。茅舎は、日本画家川端龍子の異母弟で、昭和三年、兄龍子の用意したこの家に父親とともに移ってきました。
今では俳人として知られる茅舎ですが、この家に移るまでは俳句と同時に画業もこなす風流人でした。大正十年には洋画家の岸田劉生に師事し、同十二年に『静物』画が芸術院展に入選しています。
一方俳諧誌に句が入選するようにもなり、昭和十三年には『ホトトギス』紙上で新進作家として取り上げられました。また画師である岸田の死と自分の病がもとで画業から遠ざかったこともあって、この頃より俳句の世界に専念しました。
川端茅舎は、馬込を描写した七句を残しています。

参考文献 【ねんじんだより】野村裕講演会記録
染谷孝哉【大田文学地図】

 

<< 前のページに戻る

↑ PAGE TOP