馬込文士村解説板 宇野千代

馬込のモガさん 宇野千代(1897~1996) 小説家

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山口県生まれ。大正9年、懸賞小説で【脂粉の顔】が1位に入選したのをきっかけに、作家として活躍。またスタイル社を創立、日本初のおしゃれ雑誌【スタイル】を発行する。ただし活動の重点は作家業に置き、【色ざんげ】【おはん】などの作品を発表している。

尾崎士郎と出会った彼女は、馬込の大根畑の中に家を一軒みつけます。農家の藁葺き納屋を改造して費用は百三十円。夢見る心身女流作家は、はじめて稼いだ原稿料で家を建てたのです。
部屋の中はバラ模様の壁紙にレースのカーテン、金属製のベッドと小さなオルガン、それに机を置いて-まるで椿姫でも寝ているような部屋-が出来上がります。
これが-何かというと家を建てたくなる-彼女の癖の始まりでした。

参考文献 宇野千代【私のお化粧人生史】

 

 

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